59歳、定年まであと1年半。「増やす」より「どう生きるか」を考え始めた8月

8月12日からObsidianというアプリを使い始めた。

最初は、日々思いついたことを忘れないように書いておく、ただそれだけのつもりだった。

投資のこと。競馬のこと。健康のこと。AIのこと。行ってみたい場所。食べたもの。そして、定年後に何をしたいのか。

毎日ほんの数行でも書いていると、不思議なことに、自分が今何を考えているのかが少しずつ見えてくる。

もうすぐ59歳。

会社員生活のゴールが見えてきた今、私が考え始めたのは「定年までどう働くか」よりも、「その先をどう生きるか」だった。

2026年8月は、そんなことを考え始めた月だった。

投資は「勝つこと」から「人生に使うこと」へ

8月、投資に回している金融資産が過去最高を更新した。

うれしい。

でも、それ以上に大きかったのは、自分の投資について一つの結論が出たことだった。

夏休みに『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読んだ。

そして改めて気づいた。

私はやっぱり、Buy & Holdを基本とするインデックス投資のほうが性に合っている。

このところ個別株投資にもかなり力を入れてきた。

新高値を更新した銘柄を探し、チャートを見て、決算を調べ、売買タイミングを考える。

これはこれで面白い。

でも、勝ち続けようと思えば相当な時間と労力が必要になる。

そこで、ふと思った。

お金を増やすために、残された時間を使いすぎてはいないだろうか。

59歳の私にとって、本当に大切なのは資産額を最大化することだけではない。

できるだけ手間をかけずに資産を育てながら、同時にそのお金を使って人生を楽しむことも考えたほうがいい。

そう思い、8月12日、新高値ブレイク投資塾を退会した。

これは個別株投資がダメだという話ではない。

自分の時間をどこに使うのかを考え直した、ということだ。

若い頃は「いくら稼ぐか」が重要だった。

でも人生の後半になると、

「いくら持っているか」以上に、「残された時間を何に使うか」が重要になる。

そんな当たり前のことに、ようやく気づき始めた。

朝6時30分のラジオ体操が「贅沢」に思えた

今月、もう一つ大きな発見があった。

ラジオ体操である。

休日の朝、自宅から歩いて小金井公園へ行き、朝6時30分からラジオ体操をする。

片道約45分。

往復すれば、それだけで1万歩を超える。

そのあと市民プールへ行って泳ぐ。

なんとも地味である。

でも、これが思いのほか気持ちいい。

そして歩きながら、こんなことを思った。

今の私は平日なら朝6時50分には会社にいる。

それなのに休日の朝6時30分、小金井公園でラジオ体操をしていると、

「なんて贅沢な時間なんだろう」

と思うのだ。

高級ホテルでもない。

海外旅行でもない。

ラジオ体操である。

定年後に欲しい生活とは、案外こういうものなのかもしれない。

好きな時間に起きる。

歩く。

体を動かす。

本を読む。

気になったことを調べる。

そして、今日は何をしようかと自分で決める。

「時間に縛られない」というのは、何もしないことではない。

自分で自分の時間割を決められることなのだ。

8月後半には、睡眠の質も気になり始めた。

朝の3分間のマインドフルネスでは心拍数を意識するようになった。

酒の量も少し減らして、炭酸水と組み合わせて飲むようにしてみた。

すると夜の時間も少し長く使えるようになった。

大げさな健康法ではない。

小さな工夫を一つ試してみる。

うまくいったら続ける。

59歳の健康管理は、そのくらいでいいのかもしれない。

競馬は「儲けるもの」だけではないのかもしれない

一方、投資とはまったく違う方向に熱が入り始めたものもある。

競馬だ。

今月は初めてWIN5にも挑戦した。

5つのレースが45分ほどの間に次々と行われる。

これが想像以上に面白かった。

そして表示された払戻金を見て驚いた。

「なにこれ?100円が6,986万円🤣」

もちろん私は当たっていない。

でも、ちょっと夢がある。

競馬の本も読み始めた。

そこで印象に残った考え方があった。

お金だけを考えれば、競馬をやらずS&P500に投資していたほうが合理的かもしれない。

でも競馬には、友人と競馬場へ行ったり、好きな馬や騎手を追いかけたり、旅をしたりする楽しみがある。

なるほどと思った。

投資は資産を増やすもの。

競馬は人生を面白くするもの。

同じ「お金」を使う行為でも、目的が違う。

そこで新しい目標ができた。

定年までにJRAの競馬場を旅してみよう。

中山、京都、福島、阪神、小倉……。

競馬を見るために旅をする。

目的地があると、旅はぐっと面白くなる。

これも59歳からの新しい遊び方になりそうだ。

AIとObsidianで「第二の脳」を作ってみる

8月12日から始めたObsidianも、思った以上に面白い。

画面の左側にObsidian。

右側にはChatGPTやClaude、Chrome。

AIと話していて「これは面白い」と思ったら、すぐObsidianに書く。

私はこれを勝手に「第二の脳」と呼び始めた。

59歳になって、Markdownの本を買ったり、UdemyでObsidianの講座を受けたりしている。

自分でも「今さら何をやっているんだ」と少し笑ってしまう。

でも、これが楽しい。

知らないものを知る。

試してみる。

失敗する。

またAIに聞く。

会社員としてのキャリアが終わりに近づいているからといって、学ぶことまで終わりにする必要はない。

むしろ肩書がなくなってからのほうが、

「役に立つから学ぶ」ではなく、「面白いから学ぶ」

ことができるのではないか。

そういえば、FIR60はもう始まっていた

Obsidianに過去の資料を整理していて、懐かしいものを見つけた。

2024年4月、会社の同期3人を相手に西荻窪のコメダ珈琲店で行った「第一回投資講座」の資料だ。

そこには、すでに「FIR60」という言葉があった。

2028年3月末の退職を目標にしていた。

長期・積立・分散を基本に資産形成を考えていた。

その後、個別株に挑戦したり、AIを使った投資を試したり、いろいろ寄り道をした。

でも、その寄り道も含めて全部が今につながっている。

「定年後に何をするか」を考えると、つい立派な答えを探してしまう。

資格を取る。

仕事を始める。

社会貢献をする。

もちろん、それもいい。

でも、最初から答えが決まっている必要はないのではないか。

散歩していて思いついたこと。

読んだ本から考えたこと。

投資で失敗して気づいたこと。

競馬をやって面白かったこと。

AIを触って驚いたこと。

そんな小さなことを記録していけば、やがて自分が進みたい方向が見えてくる。

59歳の8月に思ったこと

8月31日の日記には、こんなことを書いた。

「会社でストレスが溜まるなら、定年を待たずに辞めるという選択肢もあるのかな」

まだ辞めると決めたわけではない。

でも、この一文を書けたこと自体が、以前とは少し違う気がする。

会社に人生を合わせるのではなく、

自分の人生に会社をどう組み込むか。

そう考える時期に来たのだと思う。

60歳はゴールではない。

かといって、新しい人生のスタート地点というほど大げさなものでもない。

今の生活から少しずつ、次の生活へ移っていけばいい。

投資のやり方を変える。

朝歩いてみる。

プールへ行く。

競馬場へ旅する。

AIを覚える。

日記を書く。

お酒を少し減らす。

やりたいことを一つ試す。

合わなければやめる。

59歳の今なら、まだ十分に試行錯誤できる。

人生の後半戦を面白くするのは、大きな決断ではなく、案外こういう小さな実験の積み重ねなのかもしれない。

2026年8月。

私にとってこの夏は、遠くへ旅行した夏ではなかった。

でも、自分のこれからについては、ずいぶん遠くまで考えた夏になった。

さて、9月は何を始めようか。

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